最強少年、最凶少女8
慌ただしいクラスだなぁ。と、爆弾発言をした張本人の綱吉は思った。
まあ、自分自身が雲雀グループをはるかに上回る巨大マフィア(その周辺グループ含む)の跡取りなのだから、その反応も仕方ない。
「これで良いんですよね、雲雀さん?」
さぁ、思い出したんだから、当然泣きやんでくれるよね!
雲雀の顔を見上げる(悔しいことに、雲雀の身長は綱吉の身長よりかなり高い)。
雲雀はもう涙を流してはいなかった。
「……何でそのこと知ってるの?世間には完全にふせてあるのに。当然学校にもだよ?」
驚きで涙が止まってしまったのだから。
っヤバい!
仕事方面の繋がりじゃなかったのっ?
「雲雀さんっ、俺たちが会ったのってどこなんですか?」
「隣町の図書館だよ。その時、名前と通っている小学校以外の僕の身元は一切話してないはずだけど…」
あ〜。俺の馬鹿。
隣町の図書館で会ったって言う女の子が仕事関係なわけがないじゃん。
………。え。
と、隣町ぃ!?
「っ俺たち本当にそこで会ったんですか?」
「そうだけど…やっぱり綱吉は覚えてないんだね?」
「い、いいえ!丁度今、しっかりはっきり思い出しましたっ。は、隼人っ」
「はっ!はいっ、なんでしょうっ十代目?」
クラスメートと共にパニックに陥っていた獄寺を呼んで指示を出す。
「恭弥さんを俺の家に連れてって。今すぐっ」
「わかりました。さ、こちらへ」
8end
獄寺はいくらパニクっててもツナの指示を聞き逃しませんっ。
(07/01/31)
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