最強少年、最凶少女7
涙を見た綱吉は脅えてる場合じゃなくなった。
「ぇっ。あの、?」
オロオロする綱吉の前で雲雀はひたすら静かに泣き続けている。
あぁっ、周囲の視線が俺には痛いっ!
「僕のこと覚えてないの?雲雀恭弥だよ」
「雲雀、雲雀?」
綱吉は幼稚園の途中から小学校卒業の年齢までイタリアのボンゴレ九代目の下にいた。
それだから、日本人との接点は自然と限られているのだ。
その短い期間を辿れば記憶のどこかにあるはず。
…雲雀ねぇ〜。
…………っあ!
「わ。わかった!雲雀グループ会長のご令嬢っ!」
ボンゴレ系列の会社の取引先だから会長とは直接何度か会ったことがある。
そうかぁそう言えば娘さん恭弥さんて言ってたっけぇ、と綱吉は自分の出した答えに十分に満足した。
が、周りはそうもいかない。
「「「「ひ、雲雀グループ〜!?」」」」(クラス一同)
「雲雀グループって、高級ホテルの経営から輸送事業、学校経営、最近ではネット事業も始めた『あの』巨大グループのことだよね!?」
「って超が付くほどのお嬢様じゃないかっ!」
「な、なんでそんなお嬢様がこんな平凡な公立の学校にっ?」
放心状態から一気に大パニック状態に陥った。
7end
綱吉の過去公開と雲雀のお家紹介しかしてない気がする。
多分それは気のせいじゃない。
(07/01/31)
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