最強少年、最凶少女3

「お、お〜い。そ、そろそろHR始める、ぞ〜」

騒がしいクラスにかすれた担任教師の声がする。
その声でクラスは少し静かになり、教卓の方を見てクラスは完全に沈黙した。
別に物わかりの良いクラスだからと言う訳では決してない。

ただ、

ただ、教卓にいる担任の姿があまりに異様だったから、生徒たちは絶句せざるを得なかったのだ。
うわぁ。なにしてたんだろうね?
綱吉でさえもそう思うほどだから、相当に。

一言で言えばボロボロ。

あちこちに切り傷打撲が出来ていて、スーツはヨレヨレ、泥もついている。
極めつけは何かに脅えているようなさまよう目線。挙動不審。
先ほどの山岡の件もありいよいよおかしいということは誰から見ても明らかだった。
「じゃ、じゃあ。今日は転入生を紹介する」
ガラッと、遠慮のかけらもなく盛大に開けられたドア。
そこに立っていたのは、

「…女子?」
「…女っすね」
1人の女子生徒。しかも、とびっきりの美少女。
彼女を見た途端に、生徒たち(綱吉、獄寺は除く)は見惚れた。
そう、今日の騒動の原因が彼女である可能性が極めて高いこともしっかりさっぱり忘れてしまえるほどに。
「隣町の私立の中学校から来た、ひ、雲雀恭弥さん…だ」
雲雀恭弥…雲雀?どっかで聞いたことあるような気もするけど、

なんだったかなぁ?

 3end

やっとのことで雲雀さん登場しました。
最初は普通に男の予定だったのに気づいたら女に…。
(07/01/23)

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