最強少年、最凶少女5
その瞬間。
ふわっ。
そんな効果音がするような笑みを、雲雀が突然浮かべた。
オプションで頬まで赤く染まってる。
………。
ゾゾゾ…ッ。
怖いっ。怖すぎる。
山岡を無傷で伸しちゃうようなやつがなんで俺見て頬染めてるんだよーっ。
「大丈夫ですかっ!十代目」
わぁ。獄寺君も焦ってる。
でも、駄目っ。大丈夫じゃない!
殺気向けられるなら対処のしようがあるさ、でもあれに対して俺どうすればいいのっ?
雲雀がこちらに近づいてくる。
前の学校の制服であろうセーラー服の裾がその動きに合わせて揺れている。
「ひィ…っ」
流石に立ち上がって逃げるわけにもいかない。綱吉は雲雀から出来るだけ離れようと上体を後ろにそらせた。
しかし、後ろは窓ガラス。そらせるにも限界がある。
雲雀は既に綱吉と獄寺の間の通路に入ってきていた。
「ねぇ」
雲雀には脅えている綱吉への配慮は全くない。
「は、はい?なんですか?」
「君の名前、沢田綱吉?」
「そうですけど…」
なんで俺の名前知ってるんだよ。
『ダメツナ』の名前知ってたって良いことないよ。
「あ、」
「あ?」
「会いたかったよっ。綱吉!」
はぁ〜〜〜!?
5end
雲雀さんにひたすら脅えている綱吉君でした。
(07/01/31)
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